他の重篤な疾患の有無を確認するためです。また食道に影響が出ている場合は、症状が消えても医師の判断を仰ぎましょう。
問診と触診で、その方のパターンを明らかにして、自己治療法を導き出します。
施術は触診と体癖の矯正、リハビリ講習のみです。症状の履歴が五年を越えるものは、数回の施術によって体癖の記憶を取り去る必要があります。
胃酸が逆流しているのが「逆流性食道炎」。
制酸剤を投与しても、対症療法でしかありません。なぜ胃酸が逆流するのか、その原因の大半を占めるのが「体癖」です。
自律神経の乱れ、身体が大きく捻れて内臓の働きに悪影響を与えている、パソコンやスマホ多用の生活習慣が横隔膜と胃の働きに制限を与えている、この3つに大きく分類する事が出来ますが、症状が進んで裂孔ヘルニアを併発している例が少なくありません。犯人は胃に覆いかぶさっている横隔膜が主犯ですが、首から左足の付け根に繋がる、消化器系内臓を包む「筋膜」の捻れも共犯である事は、オステオパシー医学では常識です。筋膜は全身でつながっているので、一か所の動きが悪くなるだけでもその他の部分も動きにくくなり、より姿勢が乱れたり、痛みの原因にもなるのです。
また、最近急増しているのが、上記の体癖から起こった「頚椎の変性」から起きる「頚椎性逆流性食道炎」があります。
※ただし他の内臓疾患により併発している場合は、医療機関の診断を優先させるべきです。
即効性のある改善方法は、正常ではない「体癖(数種のパターンに分類される)」を取り除く事、日常生活において色濃く「左回旋」に形状化されてしまった体軸を元に戻す事で「内臓のアソビ」が回復して胃や横隔膜の動きが正常化し、驚く程の効果を感じ取る事が可能です。
自律神経の乱れが主たる原因である場合や、胃酸に影響する頸椎の歪みなど特異な例は、触診と矯正などの施術を交えて、解決策をご提案いたします。
逆流性食道炎の数種の原因が「横隔膜の可動不全」と「消化器系内臓を包む筋膜の捻れ」そして「自律神経の乱れ」「頚椎の変性」である事は先に述べました。
腹筋(腹直筋)は剣状突起から恥骨まで繋がっていて、この両端を引き延ばす事により、上記の問題を解決する事が可能(週に3〜5回、1〜2ヶ月行います)になります。原因の種類と症状の度合いによっては禁忌の場合もありますが、触診により明らかになります。腹圧を上げることを回避する理論もありますが、多くの場合、周囲の筋肉を鍛える事で前かがみの姿勢などによるお腹の圧迫が内臓に伝わりにくなり、さらに内臓脂肪が減る事で逆流予防には効果的、と言うドクターも少なくありません。この腹筋運動は、触診による体癖の確認後、施術中にセルフケアとしてお教えしています。
また、逆流性食道炎のもう一つの大きな原因「自律神経系」の問題ですが、ストレスは頭蓋骨の中の特に蝶形骨を歪めることは明かになっており、背骨を通して仙骨と繋がり、振動を伝え合っています。この「足上げ腹筋」は仙骨を刺激して自律神経系の安定をはかることが出来ます。
生理的彎曲や横隔膜の可動性、仙骨と脊椎のねじれを正常に戻す事で両症状は改善されます。
夢21「逆流性食道炎」
2020年6月号12〜19頁に掲載
わかさ出版
逆流性食道炎は、100%「体癖」が原因であると思いますので、よろしくお願い申し上げます。
※ 体癖の改善は最低3ヶ月はかかります。
最終受付は18:00まで混雑状況によって受付を終了する時があります。
乳幼児同伴可(ご予約時にお申し出下さい)