原因が数種類に別れる「坐骨神経痛」

坐骨神経が圧迫を受ける箇所は、梨状筋上にもありますが、ここで圧迫を受けると「梨状筋症候群」となります。

◆整形外科学会の見解は下記のとおりです。

Q.梨状筋症候群の治療はどんなことをするの?
A.梨状筋やその周りの筋肉のストレッチや、ブロック注射などの治療で軽快することが多いですが、難治性の場合、手術で梨状筋を切開することもあります。梨状筋症候群は治療よりもむしろ診断に難渋することが多く、適切な治療を選択するためには、同じく坐骨神経痛を引き起こす椎間板ヘルニアなどの病気との鑑別が必要です。レントゲンやCT、MRIなどの画像診断や、経験豊富な専門医の診断によって症状の原因をつきとめることが大切です。

医療機関が判定できないパターン

一例として、日常的にやや右方向を向いて座っている場合、必ず仙骨の歪みが生じます。そうすると、仙骨の両側についている梨状筋にアンバランスが生じます。緊張した梨状筋は坐骨神経痛を引き起こしますが、この場合、歪んだ仙骨のポジションを元に戻す事により、痺れや痛みは瞬時に消えることが殆どです。

少し面倒なのが、「しりもち」です。尻餅は尾骨が歪む事が少なくありません。尾骨が歪むと当然、仙骨も歪みますから、坐骨神経と同じ症状が出現します。

残念な事にこの診断は、尾骨・仙骨や梨状筋の触診による他はなく、わずか数ミリの歪みであり、触診をしない医療機関や、画像診断では判別は不可能です。

坐骨神経痛軽減のエクササイズ